http://pipedia.org/wiki/Pipe_Tobaccos#Common_Types_of_Tobacco_used_in_blends.
バージニア(Virginia)
様々な場所で育ち、種類がいくつかある。比較的、糖分を多く含む。ブレンドのベースとしてよく使われるが、単体でも喫うことができる。バージニアは年をとると共に風味も変化する。複雑で繊細。下手に吸うと熱い空気の様な味だが、上手に喫うと、甘く、ピリッとしていて、フルーツの様な味わいがする。舌焼けを起こしやすいので、練習用に適している。他のたばことは違い、バージニアはボウルの底にいくほどに良くなる。ゆっくりと喫煙することで、下層があぶられ、風味が深まり、舌焼けしにくくなる。
ブライト・バージニア:
bright(輝く)と名のつく通り、草の上部の、最も質の高い葉。バージニアの色:
レモン色、ゴールド色、赤色がよく知られるが、糖分の含有量に関係する。乾燥を長期間行うと、甘さが少なくなる。ストーブド・バージニア:
ローストすることでたばこが暗色になり、舌焼けが軽減される。糖分を多く含むほど暗色。バーレー(Burley)
自然乾燥(air-cured*)されたたばこで、主にシガレット製造に使用される。糖分が低く、高ニコチンで、燃焼が遅く、希薄な風味。パイプたばこでは、着香系のベースとなることが多い。ブレンドの燃焼性を修正するためにも使用される。*air-cured: よく換気された納屋に吊るして、4〜8週間乾燥させる。糖分が低くなり、その結果、軽く甘い風味となり、高ニコチンとなる。
ダーク・ファイアード・ケンタッキー(Dark Fired Kentucky)
暗色のたばこ。スモーキーで、木というより土っぽく、ラタキアより繊細。比較的高ニコチンで燃焼性が高い。Mc BarenのHH Old Dark Fired、 Peter HeinrichのDark Strong、G.L. PeaseのCumberlandなどに使用。ペリク(Perique)
ルイジアナ州のSt. James Parishのみで育てられているスパイスたばこ。高圧にさらして、発酵させることで、とても独特なたばことなる。キャベンディッシュ(Cavendish)
キャベンディッシュは、種類というより、製造方法のこと。その乾燥処理のプロセスと切断の方法が、ナチュラルな甘いテイストをもたらす。どの種類のたばこからでも製造できるが、通常は、ケンタッキー、バージニア、バーレーが使用される。パイプたばこと葉巻によく使用される。そのキュアリングのプロセスは、たばこの葉を1インチ程の厚さのかたまり(ケーキ)となるようプレスし、火や蒸気の熱をあてて発酵させる。その結果、甘くマイルドなたばことなる。そして最後にスライスされる。香料は、葉がプレスされる前に加えられることが多い。
イングリッシュ・キャベンディッシュには、排熱による乾燥(flue-cured)または火での乾燥(fire-cured)が行われた、暗色のバージニアが使用される。黒いキャベンディッシュが有名だが、様々な色がある。また、たくさんのブレンドと幅広いフレーバーがあり、現代的なブレンドのフレーバーとして、チェリー、チョコレート、ココナッツ、ラム、ストロベリー、バニラ、ウォルナッツ(くるみ)、バーボンなどが挙げられる。
1585年、トーマス・キャベンディッシュがバージニア遠征の際に、たばこ葉を砂糖に浸すとマイルドで円熟した喫味となることを発見したのが始まり。
オリエンタル(Orientals)
地中海の東の地域に固有のたばこ。ターキッシュやラタキアなども定義として含む。木の実のような、甘く酸味のある風味が特徴。完成品は、色は黄色から茶色まで幅が広く、香りが強い。その香りは、馬の寝床の藁のようで、それがラタキアと一緒にミックスされることが多い理由であろう。ラタキア(Latakia)
シリア発祥で、名前はラタキアという港町に因む。現在は主にキプロスにて生産されている。イタリアカラカサマツ(クリスマスツリーによく使われる)、またはオークの木を燃やして乾燥することで、濃くスモーキーで辛みの効いた風味となる。単体で喫うには強すぎ、「調味料」として、特にイングリッシュ・ブレンドとアメリカン・クラシック・ブレンドで使用される。
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